1999/1/28: 上野のとんかつ、蓬莱屋

台東区上野3-28-5
(TEL)03-3831-5758


今日は父と蓬莱屋に行ってきました。(messiah)

蓬莱屋の外観。帰りに撮ったのですでに暖簾がさがっています。7時にラストオーダーというのはいかにも早いですね。上野界隈は夜は客が来ないのかどこも早く店を閉めてしまいますが、上野という街全体のことを考えるとあまりよくないですね。

COOLPIX900による撮影データ(400*300)

6時半頃に入店しましたが、今日は繁盛していて、2階席に通されました。蓬莱屋は1階がカウンターで8席くらい、2階は2部屋あって、我々が入った部屋は12席、反対側に8席くらいの部屋があります。
この写真の左奥に体操の森末慎二がいました。思ったより小柄な人でした。

COOLPIX900による撮影データ(400*300)

店員さんが、「今日の『どっちの料理ショー』に蓬莱屋が出るんですよ」と教えてくれました。今までテレビの取材はほとんど受けていないと思いますが、景気が悪いので宣伝を考えてOKしたんでしょうか。あいにく2階席だったのでご主人(正確にはお婿さんなので主人とは言わないかも)とゆっくり話をすることができなかったけど、帰ってからテレビを見たらしっかり写ってました。
そうそう、蓬莱屋は彼(テレビに出ていたおだやかな感じの人)が揚げるときと他の店員が揚げるときではカツの味がまったく変わってしまうので注意しましょう(入り口を少し開けてカウンターの中を見れば誰が揚げているかはすぐわかります)。


[料理]

カツレツ定食/2900円×2
亡くなった先代の主人に「トンカツください」と言うと「うちはカツレツだよ」と怒られたそうですが、今のご主人(お婿さん)はおだやかな性格の人なのでそんなことはありません。蓬莱屋のカツレツは脂身のまったくないヒレカツで、高温の油(ヘッドとラードを半々に合わせた油)と低温の油で2度揚げします。外はカリッと中はジューシーで、どこかのカツみたいに衣がバカッと剥がれるということもありません(ただし主人以外の店員が揚げたときは剥がれることあり)。細く切ってシャキシャキにさらしたキャベツ(味はなくなってるけど歯ごたえはとてもよい)、みそ汁、漬物(串カツの写真のほうに写ってる)、ごはんがついてきます。ごはんのおかわりは2杯目はタダ、3杯目以後は1杯100円に最近なったようです。ここのごはんはちゃんと炊けているけれど粒が固いというかはっきりとしていて、カツによく合うとても美味しいごはんです。(め)
COOLPIX900による撮影データ(400*300) COOLPIX900による撮影データ(400*300)
串カツ/350円×2
パン粉の衣がついた、小振りの串カツです。先代の頃はずっと大きくて、衣が薄くてネギや肉の形が外からはっきりわかる串カツだったのだけど、それと比べると平凡な串カツです。ネギがトロッとしていて味は美味しいけど、衣の中にネギの匂いがこもってしまいます。値段が安いのはいいですね。(め)
COOLPIX900による撮影データ(400*300)COOLPIX900による撮影データ(400*300)


[総評]

蓬莱屋のカツは一つの完成されたスタイルで、素晴らしいと思います。肉の美味しさでは双葉のほうが上かもしれないけど、僕はヒレカツが好きなので、どちらも同じくらい好きかな。蓬莱屋も双葉も御三家の名に恥じないレベルの高い味を保っているけれど(ポン多は味以前の問題があるので評価しない:-))、その味も今の代で終わりだと思うので、食べられるうちに食べておいたほうがいいです。(め)