アンコールワット渋谷店ピッチーファー


1999/1/14: アンコールワット渋谷店

渋谷区道玄坂1-16-6二葉ビル2-3F
(TEL)03-3477-1010


今年になってからまだアンコールワットに行っていなかったので、ランチタイムの開始時間に合わせて(ランチは火〜金の11:00〜14:00)行ってきました。12時前は他にお客さんもなく、店員さん達が料理の下ごしらえをしたり、昼食を食べたりしていました。ミントンさんの上の娘さん(そういえばいまだに名前を聞いてないなぁ)がめずらしく風邪をひいて熱があるとのことで、ちょっと苦しそうでした。(messiah、kaori)


[料理]

Cセット(鶏肉辛サラダ・五目ラーメン・焼きクイテイウ・ココナッツアイス)/1200円
セットメニューの中では鶏肉辛サラダとココナッツアイスのつくCセットがおすすめです。アンコールワットの鶏肉辛サラダはシャキシャキした野菜と爽やかな酸味と甘味のあるタレが素晴らしいです。五目ラーメン(細い米麺です)はさっぱりとした味。焼きクイテイウはモチッと食感がよく、チリソースをつけて食べるとさらに美味しいです。(め)
DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)
海老辛野菜炒め定食(スープ・ライス・生春巻付き)/950円
海老辛野菜炒めは僕のイチオシメニューです。これは汁ごとどかっとご飯の上にかけてしまうのがコツで、ご飯にココナッツミルクの入った甘くて辛いタレがからんで、最高に美味しく食べることが出来ます。最初からご飯にかけた海老辛野菜炒め丼というメニューを提案したいくらいです。昼の定食では生春巻がついてくるのも見逃せないポイントです。(め)
DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)


[総評]

お昼に2人で来てアンコールワットの味を楽しみたいときは、Cセットと海老辛野菜炒め定食の組み合わせを選ぶことが多いです。生春巻とサラダとココナッツアイスはアンコールワットに来たときは必ず食べたくなる基本アイテムですからね。最近は鶏肉辛サラダのタレ(生春巻きのタレなどいろいろな用途に使える)をドレッシングとしてレジで売っている(200mlくらいのボトルで600円)ので、これを買って帰れば家でアンコールワットの味を手軽に楽しめますよ(ってなんか宣伝っぽいな:-))。(め)


1999/1/14: 新宿のタイ料理、ピッチーファー

新宿区西新宿7-7-29西新宿クスドビル地下1階
(TEL)03-3362-7005


夜はピッチーファーに行きました。今日の夜は我々の他に8人連れの女性グループ(ラオターさんの友達のお姉さんのグループとのこと)と、3人連れのお客さん(花井君とアステックの人)、女性の一人客(川田さんという人で、カベリというベンガル料理屋さんを教えてもらった)が来て、まあまあの入りでした。(messiah、kaori)


[料理]

ヌアヤーンナムトック/950円
イサーン地方の牛肉ステーキ。前に生牛肉のラープを作ってくれたときにたくさん入れられてちょっと困ったフリカケのような調味料が使われていますが、こちらは牛肉に火が通っているせいか、あのときよりはずっと食べやすかったです。お酒のおつまみとかにはこれでいいのかもしれないけど、僕としてはこの味付けは薄めにしてもらったほうがいいな。(め)
DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)
グンパットペット/1000円
エビの辛炒め。タイの丸いナスも入っています。エビが食べやすいようにシッポの近くの皮まで切ってありました。香草たっぷりでスパイシーな炒め物です。(め)
DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)
カーオパッドクン
エビ入りチャーハン。普通のチャーハンがメニューにないので、メニューに加えるために作ってもらいました。バジル入りの辛いチャーハンなどと違ってただのチャーハンだからなあと思ってあまり期待していなかったのですが、とても美味しくて、意表をつかれました。味付けは特にタイ料理らしさがあるわけでもなく、家庭料理のようなやさしい味付けなのですが、タイ米を使っているせいか、ごはんのパラパラ具合が丁度良く、中にエビもたっぷり入っていて、満足度が高いです。一人でちょっとお腹を満たしたいときなどによさそうです。(め)
DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)
ケンジュドウンセン/950円
春雨のスープ。辛くないスープが飲みたくて、これはチャーハンにも合いそうなので注文しました。春雨とキクラゲ、挽き肉の団子入りで、スープはコショウが効いています。バーミーナムなどと同じく、ちょっと塩気がきついので、今度はもっと塩気を押さえてもらうように言っておこう。(め)
DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)
ムーパットカパオ/950円
豚肉のバジル炒め。満足してデザートでも食べようかと思っていたら、セアムさんがサービスで作ってくれました。写すの忘れたけどライスも。よく食べる鶏肉バジル炒めの豚肉版ですが、挽き肉と細切れの中間くらいに切った豚肉と味のからみがとてもよくて、非常に美味しいバジル炒めでした。お腹いっぱいだけど、揚げ玉子も作ってもらって、ごはんと混ぜて食べようかと思ったくらいです。(め)
DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)
ヤムヘットナムファー/950円
ひらたけのサラダ。さらに一品、新メニューのひらたけサラダを作ってくれました。ゆでたひらたけと鶏肉が入ったヤムで、写真ではわからないけどプリッキーヌが大量に使われていて、すごい辛さでした。やわらかいひらたけと鶏肉の味が合っていて、想像以上にいけるヤムです。ヘルシーだし、このメニューは結構人気出るかも。(め)
DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)
プリックナムプラー
プリッキーヌ入りのナムプラー。ごはんに少しかけて食べるために作ってくれたけど、見ての通り緑色の小さなプリックがたくさん入っていて、辛さも香りもすごいです。ちょっとしたものだけど、ほかのタイ料理屋ではまずこれほどのプリックナムプラーは出してもらえないので、撮影しておきました。(め)
DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)
ウンカティ
白い部分はココナッツミルクのゼリー。緑色の部分は独特の香りがする香料が入った寒天ゼリーです。聞くの忘れちゃったけど、これはランチセットのデザートにでも使うために作ったのかな。(め)
DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)


[総評]

ラオターさんから聞いたのですが、ANNYさんがチャンタナさんにピッチーファーのことを話してくれたそうで、たとえばゲーンキョワーンにタイ産の高いナスを使ったりしていることについてチャンタナさんがそこまでやって大丈夫なのかと心配してくれているのだそうです。
ピッチーファーはよい食材やタイ産の高価なハーブ類などをふんだんに使っているのに一皿の値段がすべて1000円以下で、経営を考えたら原価率が高すぎるのは明らかです。一般的なお客さんにタイ産の食材の価値がわかってもらえるかどうかも疑問です。あまり美味しくないと思うお客さんも多いでしょう。
でも、ラオターさん達は「タイ人が食べて美味しいと思う料理を食べてもらいたい」と言います。セアムさんやバーニーさんの腕をもってすれば、日本の食材を使って美味しい料理を作ることはできるでしょう。しかし、タイ独特の食材や香草の香りなしでは本当のタイ料理にはなりません。
チャンタナさんのお店は会員制、予約制にすることで、コストと手間をかけて作った本当のタイ料理を、価値のわかる人に食べてもらっている、見識の高い、素晴らしいタイ料理屋さんです。僕もチャンタナさんの料理を食べさせてもらって、ここでしか東京で本当のタイ料理を食べることはできないのではないかと思いました。でも、いつでも気軽に行けるお店で、本当のタイ料理が食べられるお店があったら、そんな素晴らしいことはありません。それはとても難しいことですが、ピッチーファーはラオターさん達の考え方、経験と技術、そしてなによりも美味しいタイ料理を食べてもらいたいという気持ち、料理に対する愛情がかみあって、不可能を可能にしてくれる唯一の店、希望の星なのです。
今のところピッチーファーは雑誌にも紹介されていないので、たまたま通りがかった人か、その人から聞いて来るお客さんしかいませんが、ピッチーファーのよさをわかって通ってくれるお客さんも少しずつですが、増えています。ANNYさんも気に入ってくれているし、今日お店でお話した川田さんも、最初に近くのイタリア料理屋に行こうとしたらラストオーダーに間に合わず、たまたま近くに見つけたピッチーファーに入ってみたら素晴らしいお店だと気に入って、今日もわざわざ一人で遠くから訪ねて来てくれたそうです。
ピッチーファーのようなタイ料理屋を求めている人は他にもたくさんいるはずです。その人達がまだピッチーファーの存在を知らないだけなのです。ピッチーファーが経営できなくなってやめてしまったり、食材を妥協したりして他の多くのタイ料理屋と同じような店にならないように、できる限りの応援をしていきたいと思います。メニューの作成が一段落したら、ピッチーファーのホームページを作ろうかな。(め)