1998/12/24: 新宿のタイ料理、ピッチーファー

新宿区西新宿7-7-29西新宿クスドビル地下1階
(TEL)03-3362-7005


19日の食事会22日のランチに続いて今日もピッチーファーに行ってきました(参加者messiah、kaori)。

昼、夜と2度もピッチーファーで食事してしまったので結構長時間お店にいたのですが、今日はわりと順調にお客さんが入っていました。よい傾向です。


[料理・昼の部]

グンチェアナムプラー/1000円
生のエビにニンニクやプリック(唐辛子)を刻んだソースと香草を乗せた料理。辛くて、香りがよくて、最高です。今日は特別にいつものプリッキーヌだけでなく、もう一種類プリックを入れてくれたとのことで、より複雑で繊細な味に仕上がっていました。この料理はハマります。(め)
DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)
プリック(タイの唐辛子)
女主人のラオターさん(厨房にいるお姉さんがバーニーさんで、男の人がセームさん。今日はみんなの名前を聞いてきました。)にプリックを見せてもらいました。左の赤いのが普通のプリッキーヌで、右の小さいのが、今日使ってくれたプリックです。これはラオターさんたちが自分たちが食べるためにタイから直接持ってきているもので、プリッキーヌよりさらに小さい種類のプリックだと説明してくれました。青臭い独特の香りがするプリックで、都内のタイ料理屋ではほとんどお目にかかれません。僕はここ以外ではペチャラットで食べたことがあるくらいで、ペチャラットでもいつも食べられるわけではありません。このプリックは高いし日本では手に入れづらいのでなかなか使えないようです。でも、この辛さと独特の香りを楽しむことができるお客さんが増えるようなら、がんばって普段のメニューに使ってもらえるようにお願いしたいと思います。(め)
DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)
シンハーゴールド
ピールをサービスしてもらいました。このお店には生ビールもありますが、シンハービールを頼むお客さんは結構多いようで、夜には売り切れていたようです。
DC-2Eによる撮影データ(400*300)
ポーテック/950円
シーフードの辛いスープです。トムヤムクンとは一味違う澄んだスープで、海老、カニ、イカ、あさりといった魚介類が入った具沢山で豪華な料理です。カニもちゃんと身が美味しいカニで、このカニならプーパッポンカリーにしても美味しいだろうなと思いました。(め)
DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)
ホイトート/850円
タイ風のお好み焼き。薄く焼いたお好み焼きが一口大に切ってモヤシの上に乗せてあります。メニューにはあさり入りとありましたが、今日はカキが入っていて、カキ好きの僕としてはとても嬉しかったです。甘辛のタレがついてきますが、タレをつけなくても美味しい。モヤシは醤油味で炒めてあって、これがまたいい味です。これは気に入りました。おすすめですね。(め)
DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)
サークー/400円
タピオカミルクです。ランチメニューにはついてくるけど、アラカルトにしたので単品で注文。ジャックフルーツがいっぱい入ってます。(め)
DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)
アイスクリームカーテイ/400円
やはりココナッツアイスが食べたくなります。ピーナッツがサクサクで美味しい。(め)
DC-2Eによる撮影データ(400*300)


[料理・夜の部]

ジャスミンティー
昼が大満足だったので、夜もピッチーファーで食べたくなって、またきてしまいました。ラオターさんがカップにジャスミンティーをいれて出してくれました。(め)
DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)
サラダカイドゥ/850円
まずなにか一品ヤムでも食べようと思って、プラークン(エビのヤム)にするかこれにするか迷った末、めずらしいこの料理を頼んでみました。メニューには目玉焼きのサラダとありましたが、いわゆる目玉焼きではなく、油で揚げた玉子(フライドエッグになるのかな)をいろいろな野菜やハムと一緒に和えたものです。玉子の黄身の味が混ざった甘くすっぱく辛いタレがなんともやさしい味で、ただ玉子を揚げたものがどうしてこんなに美味しいんだろうと思いながら最後まで夢中で食べてしまいました。これはみんなに一度食べてみてもらいたいですね。(め)
DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)
ウーロン茶
お水を頼んだら冷たいウーロン茶が出てきました。後からつぎ足してくれたのは水だったので、特に用意していたわけではなくラオターさんが自分たちで飲んでいたものを注いでくれたみたい。(め)
DC-2Eによる撮影データ(400*300)
トートマンクン/950円
ここは何でも美味しく作ってくれるけど、トートマンクンはほんとに最高です。前回も美味しかったけど、今日はまた一段と美味しかった。サクッと歯切れの良い衣にジューシーな中身。衣の香ばしさと荒めに切ったエビのプリッとした歯ごたえ。プラムソースの甘辛いタレをつけるのがもったいないほどの完成度の高さです。これを美味しいと思わない日本人はいないでしょう。つけあわせの甘酢漬けの野菜も大好きです。(め)
DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)
トムカーガイ/950円
やはり定番のトムカーガイも試しておかないとね。ここのトムカーガイは酸味が効いていて、僕の好みに近い味です。鳥肉は味があってやわらかいけど、スープが油っぽくないので、皮のついた脂のある部分を入れてくれるとさらに美味しいかも。ここはトムヤムクンもそうだけど、フクロタケのかわりに生シイタケを使っているようです。とろっとした感じで味があって、缶詰めのフクロタケよりいいと思います。(め)
DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)
魚のスープ
お店の人が自分たちの夕食用に作ったという魚のスープを味見させてくれました。この魚は鮭なんだけど、自分で魚を買ってきてこのスープを作ったセームさんは何年も日本にいるのにこの魚の名前を知らなかったそうです。タイには鮭はないのかもしれませんね。もちろん新鮮な魚を使っているので生臭さはないし、鮭の油ののった部分と皮がトロトロしてて美味しかったです。(め)
DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)
メコンウイスキー(ソーダ割)
これもセームさんからのサービス。セームさんは日本語はまったく話せないのだけど、僕のことを気に入ってくれて、友達のしるしにということでウイスキーを飲ませてくれました。メコンウイスキーって初めて飲んだけど、ソーダで割ってあるせいもあってか、すっきりとした飲み口で美味しいお酒でした。(め)
DC-2Eによる撮影データ(400*300)
鳥肉のバジル炒めのせごはん/950円(?)
このようにごはんにかけたものは直接メニューにはなっていませんが、鳥肉のバジル炒め(ガイパットバイカパオ)がメニューにあるので、これをごはんにかけて目玉焼きをのせたものを作ってくれと頼みました。全体をよく混ぜて食べます。ここはとてもよい香りのバジルを使っているので、バジルの香りが命のこの料理も最高の出来です。ナムプラーにプリッキーヌの輪切りを入れたものを少し混ぜながら食べると、さらに刺激が増して美味しいです。結構ボリュームあったけど、ペロッと食べてしまいました。ごはんものが好きな人には是非おすすめです(鳥肉のバジル炒めをご飯にかけてくれと言えばすぐこの料理を作ってもらえると思います)。(め)
DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)
ルアムミット/400円
メニューに「クワイ・ジャックフルーツ・ココナッツのココナッツミルク煮」とあったのでそういうものを想像してたら、見ての通りライチとジャックフルーツのシロップがけというまったく違うものが出てきました(笑) メニューにいろいろ間違いがあるのだけど、日本語を読み書きできる人がいないのでなかなか直せないとのこと。いろいろ困っているようなので、僕も出来る範囲で協力することにしました。とりあえず、タイ語のままになっている特別メニューを日本語にして貼り出せるよう、プリントして持っていってあげる予定です。(め)
DC-2Eによる撮影データ(400*300)DC-2Eによる撮影データ(400*300)


[総評]

一昨日食べたランチメニューには少々不満があったけど、今日はすべての料理が文句なしの出来で、大満足でした。ランチメニューがまずいというわけではないのだけど、この店の魅力を知るには力不足なので、たとえランチタイムでもアラカルトで食べるのが吉です。そのへん、昼に初めてきたお客さんにも魅力が伝わるように、ランチメニューの構成など意見を出してよくしていってもらおうと思います。

今日はお店の人の名前や経歴などを教えてもらいました。女主人のラオター・トンタイさんは今まで池袋や六本木のエラワンで料理を作っていましたが、自分の味の料理を出したくて、エラワン新宿店の料理長をしていたセームさん(ラオターさんとセームさんは恋人同士だそうです)と、最近ピッキーヌで2ヶ月ほど働いていた姉のバーニーさんとピッチーファーをオープンしたそうです。ちなみにピッキーヌの奥さんは真ん中のお姉さんでメーター(・寺元)さんというのだそうです。ラオターさんも昔はピッキーヌを手伝っていて、その頃はピッキーヌもよかったけど、その後中国人をやとったりしてから味が変わってしまったようです。我々が食事会でピッキーヌを訪れたときに評判ほどのよさを感じなかったのは当然ですね。

ピッチーファーは今後もどんどんよくなっていくでしょう。楽しみです。

なお、年内の営業は26日までで、新年は5日から営業するそうです。