1998/12/22: 新宿のタイ料理、ピッチーファー

新宿区西新宿7-7-29西新宿クスドビル地下1階
(TEL)03-3362-7005

ランチタイムのメニューを食べてみようと思って、土曜日の食事会で訪れたピッチーファーに再度行ってみました。（参加者messiah、kaori）

店に入ったのは1時過ぎでしたが、他に客はいませんでした。

厨房の2人の男女と接客をしてくれた女の店員さんは土曜日と同じで、他に一人昼だけの手伝いと思われる若い女性の店員さんがいました。また、我々が帰る頃、厨房に若い男性が現れて洗い物をしていました。全員タイ人です。
接客の女性と厨房の女性も姉妹なのだそうです。厨房の女性が一番上のお姉さん、ピッキーヌーの主人の奥さんが真ん中で、接客の女性が一番下の妹なのだそうです。（うー、名前を聞いておけばよかった）

今日のランチセットはAとBの2種類だったので、その両方と、土曜日に食べて美味しかった生のラープを注文しました。もちろん、全部辛くしてもらいました。

[料理]

ランチセットA／850円

チャーハン、トムヤムクン、サラダ、タピオカミルクのセットです。

チャーハンはまったく辛くなく、やさしい味付けです。ごはんがやわらか過ぎて少しべったりしてるけど、タイ米のせいか特に不満には思いませんでした。

トムヤムクンはしっかりと味が出ていて合格点です。通常フクロタケを使うところがシイタケだったりするのはランチメニューの一品だからかな。単品メニューでまた食べてみたいです。

サラダはいわゆるヤムではなく、キャベツのサラダだけど、タレはタイ風の味つけ（ナンプラー＋レモン＋砂糖かな）になっています。

今回は（きっとこれからもだけど）料理を辛くしてもらったので、タピオカミルクは辛さでひりひりした口を休めてくれて、とても助かりました。辛い料理と甘いココナツミルクを交互に食べるのはなかなかいいです。(め)

ランチセットB／850円

レッドカレー、ライス、牛肉入り汁麺（センレックナームヌアかな）、サラダ、タピオカミルクのセットです。

レッドカレーは豚肉とナスが入っていて、パネンカレーに近い、わりとこってりして甘めのカレーで、ごはんがすすみます。ライスはやわからめです。土曜日もライスはやわらかかったから、やわらかめに炊くのがここのスタイルなのかな。

汁麺もとても辛くしてくれたのでむせるほどでしたが、牛肉がやわらかくて美味しかった。麺は普通の乾麺らしく少し乾燥くささがありました。普通のお店ではこのくらいの乾麺っぽさはあたりまえのことだけど、この店には高いレベルを目指して欲しいので、もう一度食べて同じように感じたら指摘してみようと思います。(め)

プラーヌアディップ／950円

土曜日に食べたときとはだいぶ味が違って、ゴマとかつおのふりかけのようなもの（パッタイについてくるのと同じもの）がたくさん混ぜてあって、とても濃い味になっていました。これについては土曜日のシンプルな味つけのほうがよかったと思うのでお店の人にそのことを言ってみたところ、料理人は東北地方出身で自分が濃い味が好きなのでより美味しくしようと思って入れてくれたのだそうです。お店の人は辛すぎたのではないかとしきりに心配してくれたのですが（確かに嬉しくなるほど辛くしてくれた）、辛さの問題ではないことを伝え、次からは味を濃くしすぎないようにお願いしておきました。

今回はつけあわせの野菜にキュウリがついていましたが、このキュウリがこの料理との相性バッチリでとてもよかったです。妙に美味しく感じたけど、キュウリもよいものを選んでるのかな。(め)

ココナッツアイス／400円

料理が思いっきり辛くて頭は汗でシャワーを浴びたようになっちゃったし、口の中もヒリヒリしていたので、食後にココナッツアイスを食べました。辛い料理の後のココナッツアイスは冷たさとココナッツの甘さが心地よいです。(め)

[総評]

今日は前回より全体に味が濃いめだったようです。これはおそらく料理人がよかれと思って濃いめの味付けにしてくれたのではないかと思いますが、どちらかというと塩分や調味料は控えめが好きなので、次回からは最初に味付けについても細かく注文をつけてみようと思います。
今回も親切な店員さん達といろいろと話をすることができました。店員さんはまだ日本語が得意ではないので、細かい話はなかなか伝わらないのですが、料理に対する意見など真剣に聞いてくれました。食材選びの大切さもよくわかっていて、より美味しい料理を作ろうとする姿勢が感じられます。
まだオープンしたてで知られていないせいもあってか、お客さんはあまり入っていません。でも、近くの一般客を増やそうとして味を変えたりしたら他にいくらでもあるタイ料理屋と同じになってしまうので、こういう本格的なタイ料理を（しかも安く）食べられるお店の価値がわかるお客さんが増えるまで我慢して欲しい。初めてこの店に来たときに料理がまずかったらそのお客さんは2度と来てくれないから、常に料理の味を保って欲しい‥‥という意見を伝えておきました。(め)